2021年01月17日

春に向かう

2回目の緊急事態宣言のあと、生活の何が変わったのか、まるで曖昧なのが不思議であり、むしろ恐ろしく思う。
すでに自分の仕事は破綻していて、たぶん今後はサバイバル戦が続くだろう。
生であれ録音物であれ「音楽をゆっくり聴く」というありふれて容易なはずの行動が難しくなっている。
これは物理的な問題ではなく精神的な要素がありそうだ。
さらに最近は、空も見上げず、風景を眺める余裕も失っていた。
心のゆとりや潤いを大切にしたい。
季節の変化を忘れてはいけない。やがて春が来る。

フローリアン・プライの歌、ノヴァーリス四重奏団による"Die Möwe und mein Herz"(カモメと私の心)

https://www.youtube.com/watch?v=7McXE4_mLU8

この曲はテオドール・シュトルムの詩にアドルフ・クルト・ベームが付曲したもの。
シュトルムは北ドイツに生まれ、その風土を愛した。
この詩は韻としてenなどを多用して、北欧言語風を演出しているように聞こえる。
ベームはヘルマン世代、1926年生まれの作曲家で、昨年2月に逝去した。

こういった作品をレパートリーに入れるのも父親譲りだろうか。
ヘルマンが心を癒すのに使っていた別宅を引き継いだフローリアン。
彼もまた、森や湖や自然を愛好するようになっているようだ。


Die Möwe und mein Herz

Hin gen Norden zieht die Möwe,
Hin gen Norden zieht mein Herz;
Fliegen beide aus mitsammen,
Fliegen beide heimatwärts.

Ruhig, Herz! du bist zur Stelle;
Flogst gar rasch die weite Bahn -
Und die Möwe schwebt noch rudernd
Überm weiten Ozean.

カモメと私の心

北へと渡っていくカモメ
私の心も北へとはやる
両方共に飛びたち
両方共にふるさとに向かう

落ち着け 心よ ここにとどまれ
あなたは急ぎ遠い道をやってきた
カモメは今なお羽ばたきながら
大海の上を飛んでいる


だいぶ意訳になってしまったが、ニュアンスはこんな感じだ。
映像アーティストでもあるフローリアンの静かで美しい動画である。

posted by あひる★ぼんび at 14:32| Comment(4) | 音楽

2021年01月04日

2021年、夜明け

明けましておめでとうございます。

20210101_0654ss.jpg

新しい年の夜明け。
ベランダから1日6:54に撮影。

世がどうであれ、変わらず陽は昇り、歴史が積み重ねられていく。

去年「新しい生活様式」とか「ウィズコロナ」とか、突然のように生まれた言葉たちが正義を主張し始めた。
だが、自分は、コロナを肯定的に捉えるべきではない、と考える。まして、共存していいはずがない。
あくまで抗う手段、撲滅への道筋としての、「生活様式の臨時変更」なのだ。
人と人とのふれあいを排することの先に、明るく楽しい未来のくらしはない。
これに慣れてしまうのは恐い。
これから、これを常識として育つ子ども達の未来について、政府や教育の専門家はどう対策するのだろう。
多分、すぐには現れないその影響は、明確化した時には結構シビアなことになるのでは?
心のリカバリはワクチン開発や経済対策よりずっと難しいのだから。

新年の不思議と爽やかな大気の中で朝日を眺めながら、そんなことをあれこれ考えた。
自分はどうするのか。どうするべきなのだろうか・・・。



posted by あひる★ぼんび at 22:05| Comment(2) | 日記